菊花賞2017の回顧
台風のおかげで未曾有の不良馬場で行われた菊花賞。とんでもないスタミナ勝負のレースを見て一昔前の感覚がよみがえってきた。
こういうレースになれば脚を余すということがないから納得感があるんだな。ああ間違ってたなというのが明確だから次にもつながりやすい。
雨のせいかテンションが高い馬が多くて不良馬場にしては速かった。勝ったキセキは出遅れながらも充実ぶりがそのまま表れての勝利。精神的にも強くなったことを証明する一戦となった。
あまり過信できないタイプと見ていたが気持ちよく走らせたデムーロの腕も良かったと思う。しっかりと勝ち切る脚を残しているのはさすが。
2着には10番人気のクリンチャー。デビュー戦の重馬場で大敗していたがメンタルが強化できれば道悪の競馬は克服できると言いたげな激走となった。抑えには回せるが本命には推しづらいタイプ。
このクリンチャーに4コーナーから押し出されるハメになったのがダンビュライト。早めにいかざるを得ない状況で前走の二の舞になってしまった。それほどクリンチャーの手ごたえが良かったのだろう。ワンテンポ遅らせることができれば3着にはこれたかも。
消耗戦で開花したポポカテペトルが13番人気で3着。ゴールドマイニングで見つけた金脈馬であったがスタミナの裏付けに乏しく抑えまで。軸なら完全にウハウハだったんだがデータを重視しすぎた。
本命にしたサトノクロニクルはパドックからイレこむ始末。今までに見せたことがなく、おそらく雨が嫌いなのだろう。かみ合わない時はこんなもん。
あーいい情報だけを見せられたら良かったんだが。これっていう勝負できる穴を見せたい。