パドックは気づきの場だが見方が難しい
AIで競走馬の激走度を可視化しても、それで変化をとらえたということにはならない。
むしろ、そこでストップしてしまうことは大変危険で、そこからどう変化するのかまで対処することがより大きな価値を生み出すことにつながる。
一番リターンが大きくなるのは変化に対応できたとき。その点でパドックは変化に気づける最終的な場所になるのだが、これはただ見ているだけでは変化に気づくことができない。特に競走馬は角度や光度によって見え方がガラリと変わってしまうため、過小・過大に評価してしまうことがある。
3場開催ともなれば目まぐるしく見ていくことになり、これは本当に眼精疲労を起こすほどのキツい作業になる。それでも続けているのは、やはり手っ取り早くリターンを最大化する効果が魅力的であるからだ。
デジタルデータで数字いじりも面白いものだが、本質的な価値はそこからは生まれないと考えている。手を抜かず時間をかけてアナログな現実と向き合っていくのが馬券構築法だと信じている。